スティールライン社製品が世界で選ばれ続ける理由

イタリア製リプロダクト家具はどのメーカーの製品も高品質で家具としての完成度は高いと思います。
おそらくリプロダクトにかなり詳しい方でなければ、見比べても違いが分からず、選ぶのに悩んでしまうと思います。
そうした中で、欧州を中心に世界各国でスティールライン社製品が選ばれ続けているには、それ相応の『理由』があるはずです。
我々はその『理由』を以下のように考えています。

Reason1 :リプロダクト家具の生産実績がイタリアで最も長い
スティールラインは現法人として30年以上、前身を含めると40年近い経験があります。
製品は長い歴史の中で研鑽されているため、納品時には分からない(耐久性等の)品質上の問題が発生するリスクが非常に低いと考えます。

Reason2 :メンテナンス性に優れている
スティールライン社では、分解・取付が容易にできる製品は、基本的に(クッションなど)部品1つからオーダーが可能です。
よって製品をより長くお使い頂く事が可能となり、結果的にコストパフォーマンスが良い製品と言えます。

Reason3 :細かなニーズに対応できる
自社工場、グループ工場での生産の為、大がかりなカスタマイズでなければ迅速に対応できます。
例えばテーブルと椅子の高さの関係上、椅子の足を長さを変更したいといったニーズにもご対応します。
(※お受けできない製品もございます)

Reason4 :品質管理と品質改善が徹底している
ほとんどの製造工程が自社あるいはグループ企業の工場で実施するため、品質管理を徹底しやすい。
イタリアには規模の小さなアセンブリメーカーが多くありますが、彼らは自社で品質全体をコントロールすることができません。
自社内の生産ではない為、継続した品質改善プロセスが存在しない場合がほとんどです。
よって彼らは品質問題が発生しても、品質改善を諦めるか、別の部品メーカーへ鞍替えするしか選択肢が無く、結果としてメーカーの技術力が向上していくことはありません。

Reason5 :オリジナルに対する忠実度が高い
イタリア製品は(中国製品と比べると)どのメーカーも全般的に『製品としての完成度』は非常に高い。
しかし正規品に対するデザインの忠実度という面で、メーカーごとに差があると考えています。
例えば、TEKNO社製品は『完成度』という面では非常に優れている一方、『デザインの忠実度』は余り高くはありません。
幾つか例をご紹介しましょう。
まずコルビジェのLCシリーズのソファについてですが、正規品のパイプ曲線は緩やかなカーブを描いています。
TEKNO社のLC2を見てみると、このパイプの曲線部分は少し角張った印象があり、ソファとして受ける印象が少し異なります。


※左からカッシーナ社(正規品)、テクノ社、スティールライン社

また有名な話では、イームズのラウンジチェアのオットマン。
現行正規品は脚の本数が4本なのに対して、TEKNO社の脚は5本。タイムライフチェアなど生産時期によって 脚の本数が変化している作品があるのも事実ですが、この作品に関しては4本脚の方がバランスが良いように思います。


※左からハーマン・ミラー社(正規品)、テクノ社、スティールライン社